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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2015年11月26日

幸せ気分にさせてくれる場所

ANAグループの機内誌〈翼の王国〉に連載されたエッセイ全24篇を収録した、
長崎出身の人気芥川賞作家:吉田修一著「作家と一日」。
その中の一編「人の背中」に、思わず納得!のこんな話が出てくる。



人を幸せな気分にさせてくれる場所の一つに、〈到着ロビー〉をあげる。

自分の待ち人がゲートの向こう側から現われる時はもちろん、
横で誰かを待っていた人が現れた時に浮かぶ何とも言えない喜びの表情に、
こちらまで嬉しくなってくる。
こういう場所にいると、人ってやっぱり誰かと会いたいんだなと思う。
会いたい人がいて、会いたいと思ってくれる人がいる。
もしかすると、ただそれだけで人って幸せなのかも知れない
・・・(略)



人と人とが交錯し幸せ気分にさせてくれる場所には、
家族愛や兄弟愛・恋愛・師弟愛・友情・同志愛・博愛・隣人愛・・・
いろんな形をした愛情が溢れている。

オイランなんかはもっと単純なんで、
温泉やサウナ入ったり、レストランやピエトロ!で美味しいもの食べたり、
映画館でいい映画に出会えた時も幸せ気分になれたりする♪
幸せ気分になれる場所が多い人は得なような気もする。  


Posted by 夜更かし中年隊 at 18:13震える一冊

2015年05月17日

今更ながら「向田邦子は凄い!」

やはり、「向田邦子は凄い!」と思った。

違う本を探していたらまた出会ってしまい、
懐かしさというか昔の記憶を辿りたくなり本棚からひょいと引っ張り出し、
時間の合間合間に読みすすめた「隣りの女」。
本自体の紙も黄色く変色し、背表紙には染みも入った年季もの。


 ▲何と1984年2月15日 第2刷版

男女の、時には同性同士の、そして親子の、
平凡な生活の中に潜む心の機微を冷徹に見つめた全5編の小説。
この人でしか味わえないような世界、大人の小説だと思う。

例えば「胡桃の部屋」。
会社が倒産したことを隠して、若い女と家を出た真面目だった父親。
3年間その父に代わって、一家を支えてきた桃子。
父の同僚から父を探し出し、母や妹・弟を思い、生活を支え生きてきた。
しかし、長女の思い以上に家族は自分等の新たな人生を踏み出していた・・・


 ▲意味深な「胡桃割る 胡桃のなかに 使はぬ部屋」の句

これからは、嫌なことはわざと大きな声で面白そうに言うからね。
 そうしないと、切り抜けてゆけないと思うのよ

「少しでもおかしいものものを見つけたら、笑える時に笑っておきたい。
 笑って自分を励ましたい思った」
「一度弱いところを見られてしまうと、道がつくというのか、
 あとは涙を見せることもさほど恥ずかしいと思わなくなった」
甘えも嫉妬も人一倍強いのに、
 そんなもの生まれつき持ち合わせていませんという顔をしていた。

 だが薄い膜一枚向こうに、自分でも気の付かない本当の気持が住んでいた」・・・

一種、心の奥底を見つめてるような怖い小説でもある。
人の感情や微妙な気持ちの揺れ具合を捉え、的確に、時に冷徹にさえ表現する。
心の裏目読みが苦手なオイラだからこそ、勉強?になる。

ラストページに、「H23.2.6 再読了!」と記載していた。
新たに「H27.5.17 再々読了!」と追記した。


  


Posted by 夜更かし中年隊 at 10:29震える一冊

2015年04月29日

甦る記憶、横山秀夫原作「64」

二年以上前にベストセラーになった、横山秀夫原作の傑作推理小説「64」。
この警察小説がTVドラマ化映画化(公開は来年)されている。
以前読了しているが、ストーリーを忘れているのでネットで辿り想い出す。

◎満腹感の横山秀夫「64(ろくよん)」
http://hayaoki1951.noramba.net/e252552.html

昭和最後の年・昭和64年は1月7日に昭和天皇崩御で、わずか7日しかない。
その7日間で、残忍な誘拐事件が起きてしまう。
通称「64(ロクヨン)」と呼ばれる「翔子ちゃん誘拐殺人事件」。
お年玉を貰いに行くと言い残して姿を消した雨宮祥子ちゃん。
しかし身代金2000万円は奪われ、翔子ちゃんは死体となって発見される。
犯人は不詳のまま時は経ち、平成14年。
「翔子ちゃん誘拐殺人事件」は未解決のまま、時効を迎えようとしていた・・・



主人公は広報官の警視〈三上 義信〉46歳。
その妻〈三上 美那子〉は元ミス県警の美人で、
娘の〈三上 あゆみ〉は父親似の「醜形恐怖」障害を患い家出中。
醜形恐怖」とは自分の容姿に自信が持てず、
醜いという思い込みから学校や会社に行けなくなってしまう強迫観念。
父親似の醜形を変に気にする思春期の病気。


 ▲参考になったザ・テレビジョンの「64」相関図

小説では父親〈三上〉の顔が鬼瓦の様な顔で、娘・あゆみはその父親似。
父親〈三上〉役をNHKドラマではピエール瀧、映画版は佐藤浩市が演じる。
小説からすれば、〈ピエール瀧〉の方がはまり役の様な気もするが・・・

TV版は全5回放送で、今週が第3話。
いよいよ物語は佳境へ!

◎NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」HP
http://www.nhk.or.jp/dodra/rokuyon/index.html



原作は単行本で647ページ。
ドラマは熱く濃厚で密度は濃いし、登場人物も100人はいる。
読後感も半端ない物量と感動で、ボリュウムはあるが一気読みに限る。  


Posted by 夜更かし中年隊 at 12:43震える一冊

2015年03月25日

迷わない・後悔しない・シンプルな生き方

新聞の声欄で知り、読みたくなった本。
千田琢哉著「君にはもうそんなことをしている時間は残されていない

Time is life.(時間は命) と気づくことが、幸せの人生のスタートだ。
もっと自分を大切にして生きていい。
 時間は命の断片だ。
 もっと自由に生きるための時間のルール70。」



「入社一ヶ月以内にちょっと成果を上げておくと、後が楽。」
「好きか嫌いかで、いちいち迷わない。」
一分以上迷ったらやらない。
「生理的に合わないことはやめる。」
「数目的の人脈には、数目的の人脈が群れる。」
ふと気になった身内には、その都度会っておく
謝罪できていなかった人には、今からでも謝罪を伝えておく。
「単独行動すれば新しい出逢いが桁違いに増える。」・・・

これ迄の風習やしがらみに囚(とら)われない生き方。
アラカン世代に残された時間は、もうそれ程多くはない。
別に生き急いでる訳ではないが、
限りある人生だし無駄な事はあまりしたくない。

「倹約された時間を何に使うか?」
自分が何を欲しているか?するべきか?を知ること。
切羽詰った仕事に追われることもなく、
嫌な人とは無理して会うことも気遣うこともしなくていいし、
シンプルに生きたいように出来るのは〈熟年世代〉の特権でもある。  


Posted by 夜更かし中年隊 at 12:55震える一冊

2015年01月22日

こんな会社に憧れる♪「情熱経営」

新聞に掲載されていた書籍広告、医師:相川佳之著の「情熱経営」。



組織は戦略に従い、戦略は思いに従う
「絶対に枯渇しない魔法のエネルギーを使え。
 組織に活力を吹き込む情熱経営方程式。」

「情熱経営」の哲学をピックアップすると、
〇品質と価格を明確に「見える化」することで、顧客の不安を解消する。
経営者の人間的成長は、そのまま会社の業績として表れる。
〇自分の理想に限りなく近い実力者と接点を持つと、理想を実現できるようになる。
〇簡単にクリアできる小さな目標を設定して、
 達成の喜びを繰り返し経験させることで「勝ちパターン」を覚えさせる。
〇優秀な人材には、責任を伴う仕事と役割を積極的に与える。
〇自分を成長させたいと強く思っている人材だけを採用する。
成功体験は一人だけのものにせず、スタッフ全員で共有できるようにする。
顧客に支持され、スタッフも喜び、社会貢献できる
 〈三方良し〉の実現にひたすら情熱を傾ける・・・




美容外科院長の著者が、経営の現場から導き出したリーダーへの道標。
会社経営を初め、あらゆる仕事を成功へと導く答えが提示されている。
顧客の支持」「スタッフの喜び」「社会貢献」の〈三方良し〉の発想は、
経営理念として多くの場で語られてきたものに過ぎないが、
実現へ向けてのノウハウの実例が豊富に掲載されてるらしい。
経営者には経営者なりの苦労や悩みはあると思うが、
リーダーには夢を託せるだけの〈魅力〉や〈度量〉が欲しい気はするなぁ。

今日読んだ俳優アラン・アーキンのインタビュー記事の言葉。
「どうしても好きになれないイヤな仕事をしていたり、
 意地の悪いボスの下で働いていたりすれば、引退を待ち焦がれる。」

あなたの会社のリーダーには、それだけの魅力があるのかな?  


Posted by 夜更かし中年隊 at 15:41震える一冊

2014年09月18日

今の人生、表か裏か?「うらおもて人生録」

BOOKOFFで手に入れた色川 武大著「うらおもて人生録は,
世間と馴染めず、様々な修羅場をくぐりに抜けて来た著者による
愚かしく不格好な劣等生向けの教育書だという。

限りなく劣等生に寄り添う、作者の人柄が滲み出る一冊
堅苦しく生き急いだ人生を変えてくれた一冊」・・・という評価もある。

「人間、どうやって生きていけばいいのか?」
人は時々、そう悩む時もある。
「生きてるだけで優等生」みたいな考え方もあるし、
劣等生でなくても劣等感や不充感・欠点はあるし、落ち込む事は誰にでもある。
それは優等生と言われる部類にも、きっとある断面だと思う。

そういうネガティブな気持ちの時に、そっと背中を押してくれそうな本だった。



各章が約6ページから成り、暇暇に読んでいたら意外と時間を喰ってしまった。
クドクド同じ地点を回り続けてる様な、同じ持論を繰り返してる処もある。
しかし、言いたいことはしっかり伝わってきた。

「真実は、二律背反の濃い塊になっている」
「魅力とは、自分が生きていることを大勢の人が許してくれる〈力量〉のこと」
「運の通算はゼロになる。大負け越しになるような負け方は避ける」
「洗練された〈欠点〉を身に付け、人に笑われることも大切」
「先取点が大事。決戦は、前哨戦で全力を出した後の勢いに乗ればいいだけ」
「大勢を好きになることで、自分の感性の枠を拡げる」
「人には譲れない自分だけの世界を見つけ、人生の機微を知ること」
「世間に受け入られ、生きながらえること自体が幸運」・・・

表裏一体となった「勝・負」「運・実力」「得・損」等と、いかにバランスを取るか?
少し位の失敗はいい、次の勝ちに繋がることもある。
自らを俯瞰しダメな自分と上手く折り合いをつけながら、
慈愛と造詣・深さと優しさに満ち溢れる、こんな年配者になりたい。

100円で購入した本で、こんな面白い人生論が読めてラッキー♪

100

さて次なる本は葉室麟著「蜩ノ記」、映画公開前に読破予定。
そして帚木蓬生著「閉鎖病棟」、積んでる本も多い。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 11:00震える一冊

2014年06月30日

スポーツ新聞か!?の嬉しい題名小説「快挙」

ここんとこトンとご無沙汰の読書熱・・・
早朝4時過ぎに早起きしたので久し振り読書に填り込もうと、
白石一文著「快挙」を寝転がって読み始める。

あの日、月島の路地裏であなたを見つけた。
これこそが私の人生の快挙。
しかし、変質しない夫婦関係などない。
〈罪と罰を抱き共に生きる〉それこそが、結婚。
若い二人の数十年間を通して、愛の在処を探る傑作夫婦小説・・・が売り文句。


 ▲直木賞作家・白石一文作品は全て読破したい

まず驚いたのが主人公の職業。
外国人専用のホテルで、夜中から早朝までのフロントをやっている。
ナイトフロント?えっ、今のオイラと同じ?
退職後この職に就き、初めて同じ職種の小説に出会い、
心は一気に小説の主人公に同化した。


 ▲深夜のフロント。明け方に帰還のお客様も・・・

ホテルマン出身の作家と言えば、まず森村誠一氏。
ホテルで出会う人達の、色んな素顔や局面を観察する楽しみがある。
しかしこの小説「快挙」では、その職業に余り重きを置かない。

この本にも、好きな台詞や言葉がたくさん散りばめられている。

二人が出会い、より接近するシーン。
「ずっと待っていたのに、帰るのはもっとずるいわ」
    ※こんな粋な台詞を、一度は言われてみたいもんだ♪
「男の人と同じように夢を追いかけたら、せっかく女に生まれた甲斐がないじゃない。
 惚れた男の夢に乗っかるのが、女の醍醐味だと私は思ってる」
「才能ってのは草花じゃなくて、樹木だと僕は思っているんです。
 人間があれこれ手を加えなくても、大きくなる木は勝手に大きくなるんです」
「女性と男性の決定的な差異は、論理性の有無だ」
「逆境に放り込まれた時こそ、夫婦の真価が試される」・・・

この作家にしては意外なハッピーエンドに、心境の変化を感じる。
職を変えたり引っ越したり、いろんな人と巡り合ったり別れたり。



蝸牛(カタツムリ) 一寸先は 緑の葉」なんて名句もある。
先をどんなに憂いても、どんなにじたばたしても、
状況があまり変わらない、気分が優れない時だってある。
行き詰まった時は、とにかく何かで気分一新するしかないのだ。

100

これがどん底と言える内は、本当のどん底ではない」~リア王~
小説とは読み終えて、〈ここに人生がある〉と感じさせてくれるもの」~バルザック~  


Posted by 夜更かし中年隊 at 13:06震える一冊

2014年05月02日

ばあちゃん・じいちゃん、要注意!

介護施設に入ってる親族や知人等を見舞うと、思うことが多々ある。
「ここが果たして、ベストの選択なのか?」
「ここで終局を迎えるとして、預ける方も預けられる本人も悔いはないのか?」
「仮に自分だったら、ここにいたいと思うか?どんな施設に入りたいか?」

なぜ、歩いて施設に入所しったのに、たった数か月で寝たきり状態になるのか?
長尾 和宏 &丸尾 多重子著ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!」。
長尾氏は医師、丸尾さんは介護界のゴッドマザーと呼ばれ、
介護者等の駆け込み寺「つどい場さくらちゃん」を主宰している人。
共に介護の現場・施設からの〈問題提起〉の本。


 ▲いろんなケースの正しい対応がわかるマンガも収録!

〈認知症〉を過剰に病人扱いにして、却って悪化させていないか?
勝手な行動を規制・制約する為に、入所者を薬漬けにしていないか?
人間としての尊厳は守られているか?
問題が山積みする介護施設に、高齢者を閉じ込めるな!というメッセージ。


 ▲売れ過ぎて、品切れ店も出てるらしい。

〈認知症〉でボケていても、「食欲」「排泄」「移動」の3欲求は最後まで活きている。
その要求を、〈胃ろう〉〈オムツ〉〈固定〉で寝たきりにさせる介護の現場。
施設で身の回りを介護する人達は果たして、
自分の家族を今ある施設で見守りたいと思っているのだろうか?
本当に今のままでいいのか?

これから益々高齢化社会を迎える今、
穏やかな老後を迎える為に知っておきたいアドバイスの数々が満載されている。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 14:54震える一冊

2014年03月27日

日常からの離脱「春、バーニーズで」

芥川賞作家・吉田修一著「春、バーニーズで」読了。
短編集「最後の息子」の続編らしいが、昔読んでるのによく覚えていない。
その中の一編「WATER」は記憶に残っているけどね。
再読してみるかな?



会社員・筒井は子持ちで離婚歴のある瞳と結婚。
他人からも理想的とされる、何不自由のない夫婦生活を送っている・・・

新宿のバーニーズに家族で買物に出掛けた日、
若い頃一緒に暮らしていた相手に偶然出会う。
懐かしいその人はオカマで、まだ学生らしい若者の服を選んでいた。
かって自分がそうされていたように・・・
通り過ぎ、何処かに置き忘れてしまった何かが動き出す「春、バーニーズで」。

夫婦でお互いに嘘を付き合って、より衝撃的な嘘を言ったほうが勝ち。
「狼少年ごっこ」と名づけられた夫婦の気まぐれな遊びから、
人との信頼関係・日常の危うさを切り取った「夫婦の悪戯」。

朝会社に高速を車で向かう途中衝動的にハンドルを切り、
日常からの逃避行を図ってしまう「パーキングエリア」。
ラスト夫の無断欠勤を、さり気無い優しさで包む嫁さんの心遣いがニクイ。


 ▲Bookoffで見つけたシックな装丁「春、バーニーズで」

表紙には「小説を、贈る」、
裏表紙に「ふとしたはずみで、もうひとつの時間へ。」のキャッチコピー。

不満もないのに何故か別の人生を想像する。
もっと他の生き方や人生があったのではないか?
何かを諦めて、今の生活を選んでしまったような不思議な気持ち。
そういう密かな思いが、ふっと日常生活から溢れ出す瞬間。

短くて少ない情報量で、
読者をもうひとつの時間=異次元の世界へと誘う〈短編小説〉だけに、
深く静かに空想し、妄想を拡大させてくれる。
多くは語らずとも、吉田修一の世界が、そこに確かに存在する。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 11:54震える一冊

2014年01月20日

メクメク上達?「現代川柳のバイブル 名句1000」

NN新聞の読書館で紹介されていた郷土の本、
熊本川柳協会監事の黒川孤遊著「現代川柳のバイブル 名句1000」。

川柳は17音字で人間を描く文学」とかで、
昨今の川柳は「ダジャレ・言葉遊びに終わっている」傾向を憂い、
「苦悩し汗を流し、あるいは権力と戦いながら、
川柳を〈文学〉として止揚しようとして詠まれた明治以降の名句1000」を掲載した本。



〈ダジャレ〉や〈言葉遊び〉も現代を映す鏡。
川柳には色んな面があってもいいと、オイラは思うんだけどね。

「妻をころして ゆらりゆらりと 訪ね来よ」
   「逢うてきた 火のてのひらで 米をとぐ」・・・


 ▲米をとぐ所作にも詩がある

確かに、熱くて痛くて心意気が感じられる。

〈愛・恋〉(※どう違う?)〈家〉〈酒〉〈旅〉〈食〉等のテーマ毎に分類。
庶民の生活と心情・世相や風俗に彩られた作品の下段に、
豊富な注釈が添えられ、より深い理解・解釈を助けてくれるという。

人生の機微や人間の喜怒哀楽・社会批評等を凝縮した「川柳」を通すと、
人の逞しさや涙と笑いで人生が愛おしくなってくる。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 16:50震える一冊

2013年07月16日

早くも来年度の期待作「小さなおうち」

遅まきながら、直木賞受賞作の中島京子著「小さなおうち読破。
「昭和モダン、戦争、そしてひそやかな愛の記憶が胸に迫る」



戦前の昭和初期から世界大戦を迎えるまで、
ある屋敷でお手伝いさんだった伯母が残した大学ノートを手にした青年。
そこに綴られていた、ある家族の変遷・時代の移ろい・密やかな恋愛模様・・・

特に、時代を越えて物語が現代へと受け継がれていく最終章が素晴らしい!

現在、松たか子と倍賞千恵子主演、
黒木華・片岡孝太郎・吉岡秀隆・妻夫木聡他の魅力的な共演者で
山田洋次監督が映画化しているという。



◎山田洋次監督「小さいおうち」
http://eiga.com/news/20130301/1/

女中さんが都会の文化を地方に運んでいたという認識。
戦争がもたらす時代の波に流され、不本意な選択を選ぶしかない人々。
神のみぞ知るいくつかの偶然に導かれ、世界は拓かれていく。

「事実などまったく用をなさない瞬間が、歴史のあちこちに存在する」

◎山田洋次新作『小さいおうち』製作記者会見


映画「小さいおうち」は、2014年1月に公開予定。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 14:10震える一冊
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プロフィール
夜更かし中年隊
夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
世の中を笑い飛ばして行きます。
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