2012年07月29日
初耳・日吉ミミ・「傍聞き」
長岡 弘樹著「傍聞き」読破。
「傍聞き」(かたえぎき)とは?
何とも耳慣れない言葉と思っていたが、何てことはない。
他人の話し合っているのを、傍(そば)にいて聞くこと。
間接的に漏れ聞いた言葉は、直接伝えられる言葉より信用されやすいという。
そんな作用を利用して、短編トリックを展開。
疑わしい人物・不可解な行動・予想される恐怖などが読者を欺き、
やがて完結していく手腕に驚かされ、それは快感となって納得させられる。

他にも聞き慣れない「迷い箱」という短編タイトルも。
「迷い箱」は、捨てる決心がつかないモノを一旦「迷い箱」の中に入れ、
一日一回でも目に触れるようにして仮処分していくことで、
数日経つと処分する決心がつくようになるものらしい。
小さなヒントが事件の鍵となるのは、サスペンスの定番。
この短編に関しては、先読み出来たけどね。
「迷走」は、救急隊員の不可思議な判断・行動がサスペンスを呼ぶ。
とっさの判断が重要視される救急車で、
病院の周囲を何度も駆け巡る「迷走」の意味するモノとは?

▲今日もドラマを乗せて走る・・・この救急車、少しハデ過ぎ!
「899」は〈要救助者〉を意味する消防無線用語。
甘い恋心から一転、火事になって明かされて意外な真相。
屈折し歪んだ社会の断層を、鮮やかに切り取る。

作者:長岡 弘樹は1969年、山形県出身・在住。
2003年、「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞受賞。
2008年、「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。
扱う題材・登場人物にも暖かい視線が感じられ、
これからも注目したい好きな作家が、また増えて楽しみ♪
さあ次は、やっと児玉清氏推薦の「3匹のおっさん」。
「傍聞き」(かたえぎき)とは?
何とも耳慣れない言葉と思っていたが、何てことはない。
他人の話し合っているのを、傍(そば)にいて聞くこと。
間接的に漏れ聞いた言葉は、直接伝えられる言葉より信用されやすいという。
そんな作用を利用して、短編トリックを展開。
疑わしい人物・不可解な行動・予想される恐怖などが読者を欺き、
やがて完結していく手腕に驚かされ、それは快感となって納得させられる。

他にも聞き慣れない「迷い箱」という短編タイトルも。
「迷い箱」は、捨てる決心がつかないモノを一旦「迷い箱」の中に入れ、
一日一回でも目に触れるようにして仮処分していくことで、
数日経つと処分する決心がつくようになるものらしい。
小さなヒントが事件の鍵となるのは、サスペンスの定番。
この短編に関しては、先読み出来たけどね。
「迷走」は、救急隊員の不可思議な判断・行動がサスペンスを呼ぶ。
とっさの判断が重要視される救急車で、
病院の周囲を何度も駆け巡る「迷走」の意味するモノとは?
▲今日もドラマを乗せて走る・・・この救急車、少しハデ過ぎ!
「899」は〈要救助者〉を意味する消防無線用語。
甘い恋心から一転、火事になって明かされて意外な真相。
屈折し歪んだ社会の断層を、鮮やかに切り取る。

作者:長岡 弘樹は1969年、山形県出身・在住。
2003年、「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞受賞。
2008年、「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。
扱う題材・登場人物にも暖かい視線が感じられ、
これからも注目したい好きな作家が、また増えて楽しみ♪
さあ次は、やっと児玉清氏推薦の「3匹のおっさん」。