色んな感性、磨かにゃ光らん
少し前にメトロ書店で同時購入してた3冊。
▲定期購読の「キネ旬」と一緒に購入
「
人生を変える言葉2000」はレジ横に陳列してあって、
書店の思惑に載ってしまって?思わず衝動買いしたもの。
その時のもう一冊が新聞紙上で発売を知った本。
デビュー当時から作家:五木寛之ファンなんで、かれこれ40年近く。
青春時代を共に過ごした懐かしい平凡パンチに掲出され
感性溢れる初期作品を集めた「
五木寛之 時代を駆け抜ける作家」。
この本を暇々に読むのが、最近のオイラの密かな楽しみ♪
今朝読んだ「
金曜の夜」も、刺激に溢れて楽しめた。
▲「金曜の夜」は、わずか4Pの短編
「
金曜の夜と土曜の午後が、わたしひとりのシャングリラ(=理想郷)なる」
「(レンタルビデオ店で)そのコーナーは、ほとんどいつも客がいない。
なんだか貸しだし率の悪いのを、押し込んだという感じ。
そのコーナーを、自分専用の棚のように思いこんでいた」
「
こんな冷たい雨の降る夜には、慣れない相手より
古い気心の知れた友達とつきあうほうが心がやすまる」
「(映画〈ナチュラル〉で)ロバート・レッドフォードがくたびれた中年男を演じて、
いい味をだしてるわ」
「
性格の悪い人間をやるとき、イブ・モンタンはなんて素敵なんだ」・・・
▲性格の悪いイブ・モンタンが鑑賞できる映画「愛と宿命の泉」
途中で女言葉みたいな会話になる辺りから「ん?何かヘン」と思ったが、
あの!五木寛之がこういう人間関係?ジャンル?の小説を書いていたとは。
若かったから、色んなジャンルの小説にチャレンジしてたのかな?
最近は読者や受け手側にも様々な感性が要求され、
理解力がないと作品になかなか入れない・付いて行けない作品が増えている。
刺激されると、感覚も磨かれていくのだろうか?
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