健さんの「時代遅れの酒場」

夜更かし中年隊

2014年12月12日 12:15

健さんの主演作の一つ映画「居酒屋兆治」。
原作が山口瞳で監督は降旗康男・主演が高倉健、
そして共演陣が大原麗子・加藤登紀子・田中邦衛・大滝秀治・伊丹十三・・・



この布陣なら当然面白くなりそうだが、映画はややくどくて緩い仕上がりだった。
居酒屋のお客さんの顔ぶれというのがバラエティー豊かで、
老若男女の個性派脇役陣が大勢揃い却ってうるさく感じる位だった。

◎映画「居酒屋兆治」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=kAMziEreONc

人が心に想うことは、誰れにも止められない。
 夢追いかけて行ってしまう人を、止めることは出来ない

この台詞に全てを語らせる処が、この映画の弱点かも知れない。

加藤登紀子の主題歌「時代遅れの酒場」を高倉健さんも歌ってる。

◎「時代遅れの酒場」作詞・作曲:加藤登紀子、歌:高倉健


  ♪この街には 不似合いな 時代おくれの この酒場に
   今夜もやって来るのは ちょっと疲れた男達
   風の寒さをしのばせた 背広姿の男達

はにかみやで不器用な男の世界は、川島英五の「時代おくれ」とリンクする。
たまに居酒屋で飲んだり食べたりワイワイやるのは好きだ。
居酒屋を舞台にした映画「居酒屋ゆうれい」も面白いが、
「時代屋の女房」で中年男性陣が明菜の「少女A」を歌うシーンが妙に心に残り、
時々それを想い出しては「少女A」を口ずさんだりしている。

居酒屋は人生に疲れた時、ちょっと寄り道したくなる雰囲気が確かにある。

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