鑑賞したら直ぐにメモらないと、自分の中で色褪せてしまう!
感想書くにも「
旬がイノチ」の映画に本にTVドラマ、
前日アカデミー賞授賞式を共に鑑賞した友人から借用のDVD「
ヒッチコック」。
深夜に見たら、これが期待以上の面白さ♪
英国を代表するアカデミー賞俳優の初共演!
サスペンスの神様と、もう一人の天才、妻アルマ。
世界が震撼した最高傑作「サイコ」誕生までの感動の物語。
▲いろんな鑑賞の仕方が出来る「ヒッチコック」
サスペンスの巨匠と呼ばれる
アルフレッド・ヒッチコック監督の、
スリラー映画の金字塔「
サイコ」の誕生秘話を再現した伝記ドラマ。
スティーヴン・レベロ原作「アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ」を、
劇映画はこれが初の
サーシャ・ガヴァシが監督。
ヒッチ夫妻を共に名優のアンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンが演じ、
共演はスカーレット・ヨハンソン、トニ・コレット、ジェシカ・ビール、ジェームズ・ダーシー。
俳優で一番意外だったのが、
トニ・コレットの変身振り、いや化けっ振り。
この人が、あの「シックスセンス」の母親役?
流石、女優は化けるのが仕事。
▲「ヒッチコック」と「シックスセンス」のトニ・コレット
もう一人、懐かしい人物が!
「ベスト・キッド」のラルフ・マッチオが大きなって登場。
▲「ヒッチコック」と「ベスト・キッド」のラルフ・マッチオ
いい大人になって、今でもTVドラマ等で活躍しているらしい。
演技も話も面白いのは、やはり原作があり脚本がしっかりしてるからだろう。
「サイコ」の偏執犯人像がヒッチ監督とダブってくる演出に、
こういう共通性や監督の拘りがあったのか?と初めて知った。
最初は2館だけの映画上映を、いかに話題を拡げヒットさせていくか?
上映中は客の入替えをしない、その為にガードマンを配置する。
どれ程凄い恐怖映画か?を煽りPRする等、今でも学べる宣伝方法も。
最初の試写では散々だった映画「サイコ」を、編集作業で傑作に変身させる・・・
「
脚本賞や編集賞を獲ったら、作品賞も獲る」のアカデミー賞ジンクス、
最近ではベン・アフレック監督の「アルゴ」でもそうだったが、
今年の「
スポットライト 世紀のスクープ」も脚本賞+作品賞受賞で実証。
いかに〈
映画は脚本・編集次第!〉かも理解出来る。
◎映画「ヒッチコック」予告編
「
睡眠薬みたいな脚本ばかりだ」
「
私が望んでいるのは、もっと不愉快になるような作品だ」
「〈アンネの日記〉の監督依頼がきていますが。」
「私が撮ったら、アンネの屋根裏に死体があると思われる」
「歯医者より苦手なのは、映倫の検閲だ」
「
彼はハンサムだが、ベニヤ板の方が表現豊かだ」
「私はあなたの妻アルマよ。契約したブロンド女優じゃないわ。
あれこれ指示しないで」
▲ヒッチ監督はブロンドがお好き
「何故、私の元から去る。グレース・ケリーのような大スターにしたいのに」
「大スターと違って、私は現実主義者よ。私には家庭があるの。
貴方が求めるブロンドのヒロインは、空想に過ぎない存在だわ」
「これは貴方の最大のヒット作になるわ」
「私たちのだ。君ほどのブロンド美人は、私の作品にも登場しない」
「その言葉を30年待ってたわ」・・・
ヒッチコック夫妻の感動の伝記ドラマとみるか?
映画「サイコ」誕生への波乱に満ちただ秘話とみるか?
▲「サイコ」今はいつでも傑作が観れる
ブロンド趣味や性癖・映倫問題・業界の裏話・異性への思慕・夫婦愛など、
捉え方次第で「ヒッチコック」は多様な要素や側面を見せる。
旦那は映画監督・妻は脚本家という夫婦関係だから、
ブロンド好きのヒッチ監督に奥さんがやきもきしたり、
奥さんの共同脚本家に監督が嫉妬し問い詰めるシーンもある。
同じ業界だと何かとやりづらい面があるんだろうな?とヒッチ夫妻に同情したり、
ヒッチの肩に鳥が留まるラストシーンも思わずニンマリしたり。
夫婦生活の長続きの秘訣は、お互いに尊敬できるかどうか?
「玄関を 出たら寄り添う 夫婦仲」
「円満の 秘訣お互い 無関心」
「人生の 助手席妻が いる安堵」
ま、色んな夫婦・色んな秘訣があるようで・・・