「ヒューゴの不思議な発明」

夜更かし中年隊

2012年03月02日 02:57

子供との帰宅時間調整の為、待ち時間を映画鑑賞。

マーティン・スコセッシ監督が3D映画に初挑戦!
アカデミー賞11部門でノミネート・5部門受賞を果たした「ヒューゴの不思議な発明」。
主要部門はフランス映画「アーティスト」に獲られてしまいましたが、
技術部門系5部門獲得しただけのことはある素晴らしさ。



オスカー受賞作「ディパーテッド」など数々の傑作で知られる世界的巨匠、
マーティン・スコセッシ監督が初めて3D撮影に挑んだ本格ファンタジー。
世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックのファンタジー小説を原作に、
父親が残した機械人形に隠された秘密を探る、少年の冒険を描く。
監督は「グッドフェローズ」「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシ。
主演は「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド。
共演はクロエ・グレース・モレッツ、ジュード・ロウ、ベン・キングズレー。



映画創世記に特殊技術へ挑戦し、
トリックを駆使した“特撮映画の父”ジョルジュ・メリエスはじめ、
映画へのオマージュをフンダンに織り込んだ、映画ファン必見の傑作!
メリエス監督の「月世界旅行」、20代の頃に鑑賞した記憶があります。

ファーストシーンの街の俯瞰から駅の構内へカメラが降りて行き、
そして時計台へと駆け抜けるカメラワークには一瞬で心酔、ヒッチコックを想い出す。
時計台に隠れ住む少年の周囲で回り続ける歯車の数々・・・
大小の歯車が絡み合い、重なりあって動いているシーンに郷愁さえ感じる。



ホームで行き交う個性的な人物たち、
少し意地悪な公安官と犬のコンビも、感情過多にならずスリリング。
少年がロボットへと変身する夢のシーンにも驚かされるが、
列車の暴走シーン等、見所もたっぷり。
ドラキュラ伯爵で有名なクリストファー・リーも久々登場です。





処で今年のアカデミー賞観ながら、アチキもつい気づいてしまいました。
いつもの追悼特集で、その年に亡くなった著名な映画関係者の追悼を行う式典。
今年は、エリザベス・テイラー、ホイットニー・ヒューストン、
シドニー・ルメット監督、アップル社のスティーブ・ジョブズ・・・等など、
でも、衣装デザイナーの石岡瑛子さんの名前も写真も無かった。(*_*)

石岡さんは「ザ・セル」や「インモータルズ」等の衣装でも活躍、
フランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」(1992年)では
アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した人。



すると、その事が映画ファンの間で話題になっているとか。
「やっぱりなぁ」の悔やまれる心境は、少し日本贔屓なのかな?

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