「運命の人」宿命のドラマ

夜更かし中年隊

2012年02月20日 02:41

話題のTVドラマ「運命の人」を初めて見る。



原作は山崎豊子原作「運命の人」。
2009年に発表され、累計約180万部の大ヒット作。
約40年前に実際に起こった「沖縄返還密約事件」を巡る事件を基にした物語。

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この事件で知っている事と言えば、
米軍用地の原状回復費を日本が肩代わりする密約があった事と、
本来は密約を交わし国民を騙した政府を暴く裁判だったものが、
その事件を暴いた新聞記者と女性事務員のスキャンダル関係に摩り替えられた事。

あくまで真実を密封し白を切ろうとする国家権力の欺瞞、
報道の自由や真実の解明を目指す新聞記者、
それを話題性だけで男女のスキャンダルとして取り上げる週刊誌、
事件によって翻弄され人生が狂いだす関係者・・・
これだけお膳立てが揃った事件だけに、普通でも面白くないはずは無い!?



新聞記者に本木雅弘・妻役:松たか子・外務省事務官:真木よう子
その他の配役・俳優人が、トレンディドラマとは違う重厚さ。
今日は中盤での佳境・裁判シーン。
いろんな駆け引きに揺れ動く心理・蠢く展開・・・・
こんなドラマなら、また見たい!と思う程、見応えも充分!

妻役の松たか子と事務官真木よう子は、いかにもの役柄。
これが逆キャスティングだと、また違った演技合戦が見れたかも知れない。
新聞販売部のでんでん、何か本物の役者らしくなってたなぁ。



多くの演技賞に輝いた映画「冷たい熱帯魚」は、役者でんでんが光ってます。
女房に浮気され、復讐心に燃える旦那役:原田泰造も上手かった。



人は何かあると故郷に還りたがるのか、今回主人公は北九州へ舞い戻る。
親父がポツリと吐く「虎の尾を踏んじまったんだなぁ」の台詞が重い。

3月18日に迎える最終回は、問題の沖縄編2時間スペシャルだとか。
日曜9時は、しばらくこの白熱のドラマを観戦してみるかな。


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