雪が降り続く土曜日、温かい部屋で「カントリー・ストロング」のDVD鑑賞。
「カントリー・ストロング」は、カントリー・ミュージックの女王って処か。
シャナ・フェステ監督、主演は「恋におちたシェイクスピア」のグウィネス・パルトロー。
舞台での事故と流産でアルコールに溺れ入院していた元カントリー・ミュージシャンが
再起を掛けてライブツアーに臨んで立ち上がっていく姿と、
マネージャーや歌手仲間との人間模様を描いた音楽ヒューマン・ドラマ。
折りしも先日、一世を風靡した米女性歌手ホイットニー・ヒューストンが
過去にDVや離婚・アルコールと薬物依存などで低迷、
再起を目指しながら迎えた突然の死と、話がクロスしてる様に感じます。
数年前、ジェフ・ブリッジスが主演男優賞を獲得した「クレイジー・ハート」。
あれも落ちぶれたカントリー・シンガーの音楽人生を描き、
歌われる音楽や世界が似てるので、その「女性版」とも言われています。
世の中も人生も、決して思い通りには行かないもの。
一件華やかに映る芸能界だからこそ、その裏側の世界との対比が鮮烈です。
「恋することを忘れないで。人生で一番大切なことよ」
「愛と名声は同時には得られない」
「愛したのは君だけだ。知ってるだろ?」
「今は女達が下着を脱ぐほど魅力はあっても、その顔はいずれ飽きられる」
マネージャーで夫役のティム・マッグロウは、
グラミー賞他の音楽賞に輝くカントリーミュージックの人気シンガー。
でもこの映画では、一曲も歌わずじまいの憎い?演出。
危なっかしいケリーを、ステージの端や少し離れた距離から
優しい瞳で見守る姿や佇まいが忘れ難く、男ならこうありたいと思わせます。
サンドラ・ブロックがアカデミー主演女優賞獲った映画
「しあわせの隠れ場所」では旦那役をやってました。
男前で役得の男性歌手のギャレット・ヘドランドは、
「トロン:レガシー」でジェフ・ブリッジスとは親子役、歌の上手さも遺伝した?
馬鹿にされたくない!と、バス移動中でも勉強する歌手のレイトン・ミースター。
「クレイジー・ハート」もしっとりとしたいい映画だったけど、
この「カントリー・ストロング」も俳優達の歌の上手さや選曲に惚れ惚れします。
ラストでステージを終えたパルトロー扮するケリーが、
後輩の歌手ミースターに言う台詞「
こうやるのよ!」の一言がカッコイイ!
このシーン・この台詞の為に、前半の物語がある!?