花も熟女も満開♪篠ひろこ

夜更かし中年隊

2013年03月30日 13:37

あまりにも名文や好きな人が多いんで、
久世 光彦著「ひと恋しくて~余白の多い住所録~」第2弾!
魅力的な人物を再ピックアップ。
久世氏の豊かな視線と温かな包容力を味わって下さい。

今日は〈篠ひろこ〉編から。

芝居なんてものは目尻の小じわみたいなもので、
自分が気にしている内は見ている方も気になるが、
ある時ヒョイと忘れると、人懐かしさや可愛らしさに変ってくれる。


 ▲笑顔はいいし憂いの表情は絶品、そして何より美人

この人のお酒は楽しくて、ちょっと切ないお酒のようである。
よく笑い、よく人の面倒を見、それからこっそり涙ぐむ。

どうしてか、鳥の歌を歌うと泣くのである。
研ナオコの「かもめはかもめ」、増田恵子の「すずめ」、桂銀淑の「すずめの涙」、
どれを歌っても、必ずボロボロ涙をこぼす。
聴いてるみんなはしーんとなる。
なんだか胸が痛くなるのである。



この人の流す涙には、誰にも憶えのある素直な心細さがある。
悲しみだの、空虚だのという大仰なものではなく、
この世の風に吹かれて生きていることの頼りなさ、心細さである。

この人が後ろを向いて泣いている姿が私は好きである。
それから思い直して振り返り、思い切り顔を崩して笑うのが好きである。



久世 光彦演出のTVドラマ「時間ですよ」の脚本にも
後々「寺内貫太郎一家」で組む向田邦子が絡んでいたの新しい発見だった。
1973年放映「時間ですよ」に小料理屋の女将役で篠ひろこが出演。
〈お涼さん〉役の篠ひろこと、やくざな藤竜也の奈落?コンビは絶品でした♪


 ▲懐かしいメンバー・意外なメンバーも・・・

彼女は現在、故郷仙台で直木賞作家:伊集院静氏と暮らし、主婦業を楽しんでる。
その様子が、旦那のエッセイ集にたまに登場したりする。

伊集院氏は、惜しまれて夭折した夏目雅子さんの元夫でもある。
とりわけいい女優さんを2度も嫁さんに貰って、そのモテ度が羨ましい(@_@)


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