2016年01月07日

夢のホテル暮らし「なぎさホテル」

今年最初の読破本が、期待した程に視野を拡げることもない内容でガックリ!
2冊目に選んだのが伊集院 静著「なぎさホテル
この本が、最初の読書の躓き?を挽回させてくれた194

〈最後の無頼派作家〉伊集院 静が
誕生するまでを描いた青春グラフィティー「なぎさホテル」



 ▲BOOKOFFで見つけた「なぎさホテル」

私が作家として何らかの仕事を続けられて来たのは、
 あのホテルで過ごした時間のお陰ではなかったか、と思うことがある


感受性豊かで彷徨える魂を宿した20代を跨ぐ30代前半にかけ、
無一文に近い若者を受け入れてくれた「なぎさホテル」で暮らした7年余り。
それは作家:伊集院 静氏の誕生を育んでいった数年間だった・・・

〈ホテル暮らしの日々〉と言うと「何と優雅な・・・」の印象を受ける。
ヨーロッパの長い夏期休暇をホテルで過ごす習慣を映画などで見受けるが、
「なぎさホテル」の主人公(作家)はそんな優雅さとは掛け離れている。
夜勤で通うホテルにも常泊されてるお客様がいらっしゃるが、
とても優雅とは言えない様々な事情を抱えている。


 ▲「なぎさホテル」エントランス

金もない只の酔っ払いの若者を受け入れるホテル支配人の言葉。
「何もしないのが一番いいですよ」
「いつまでも(ホテルに)いらっしゃればいい」
お金なんていいんですよ。
 若い人がお金を持っていたらへ変だもの


旅費くらい貸してあげるから、どこか旅でも行って来たらどうですか?

「あせって仕事なんかしちゃいけません」
あなたは、そのままでいいんですよ」・・・

そして夜は波の音を聞きながら、支配人と一緒に酒を呑み交わす。
この許容範囲の広さ・大らかさは何なのだろう?
大人のユトリ?
支配人はじめスタッフ達の優しさ・連帯感・不思議さも心地良い。
まるで竜宮城で暮らす浦島太郎そのものではないか!?
支配人に誘われ宿泊した7年余りの日々で出会った人々や出来事が、
色んな小説へと昇華し作家:伊集院 静を誕生させる。
彼の小説の中でも取り分け好きな「三年坂」、
「機関車先生」「空の画廊」等の誕生秘話も明かされる。

若い頃のCMディレクターの経験からか、いち早く電子書籍にもチャレンジ。



伊集院氏の小説に井上陽水が音楽を、写真を宮澤正明が提供。
宮澤氏は菅野美穂の写真集「NUDITY」や国際映画祭受賞のドキュメンタリー映画
「うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ」で活躍の写真家。
美しい逗子海岸や作家のインタビュー映像・関連写真が展開されている。

◎伊集院 静「なぎさホテル」


◎伊集院発 初の電子書籍作品「なぎさホテル」
http://dbookfactory.jp/nagisa/

苦悩する若者を温かく受け入れ、
家族のような目で見守ってくれた伝説のホテルとスタッフ達。
「(良い小説は)できますとも・・・。大丈夫」と信じてくれたホテル支配人。
「私があなたに逢っているのは、あの小説を好きだからです」という編集者。
人間は誰かが見守られ、助けられることで救われる。

私は一冊の、一行の言葉が人間に力を与え、
 時によってはその人を救済することがあると信じている

作家:伊集院 静氏も、周囲の人の情に支えられ期待されて今がある。




Posted by 夜更かし中年隊 at 12:43 │人生いろいろ

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プロフィール
夜更かし中年隊
夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
世の中を笑い飛ばして行きます。
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