2015年09月15日

同じフーテン、風子と寅さん

何はなくとも寅さんで、暇を見つけては「男はつらいよ」シリーズを見ている。
一日2本も見てしまうのは、あまりに勿体無い!?
昨日は第33作目「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」を再々々見?



北海道霧の町釧路で、かっては理容師だった風子と出会う。
今は根無し草暮らしの風子に己の姿を垣間見た寅さんは、
彼女と共に旅をすることになるが・・・

名曲「東京ララバイ」のヒットや欽ちゃんの「良い妻・悪い妻・普通の妻」TV等で
当時人気者だった中原理恵がマドンナ役の風子。
フーテンでちょっと突っ張った風子役をサラリ!と熟(こな)している。
でも田舎娘にしちゃ、ややおしゃれ過ぎた人選だったかな?
相手役のサーカスのオートバイ乗りトニー役を渡瀬恒彦が演じる。

◎「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」予告編


この作品で、特筆すべき出来事がいくつかある。

盛岡で寅さんのかっての舎弟でよく登場していた秋野太作演じる登が、
今は堅気になって女房・子供もいるという設定で久し振りに登場!
寅さんは「堅気の生活を大事にしなよ!」と静かに去って行く。
今回は、この〈堅気の生活〉と〈渡世人の生活〉のコントラストに光を当てる。


 ▲寅さんの舎弟だった登が子持ちで久々登場

またタコ社長の娘役として、美保純がヘラヘラとした笑いで初登場!
社長が「ふつつかな娘で」と言うと「ふつつかって?」
さくらが「謙遜してるのよ」と言うと「謙遜って?」と笑いを振り撒く。
しかし嫁に行く時、タコ社長に改まって挨拶するシーンではしんみりさせる。

満男は中学へ入学、ブラスバンド部でフルートを吹いている。
友達からフルートを一万円で譲ってもらうエピソードも入る。


 ▲満男は中学生になる

旅の途中で相部屋になる女房に逃げられたネクラ・サラリーマンの佐藤B作も、
ウジウジとした小市民役が妙に嵌っている。
女房を訪ねて行くシーンは「幸せの黄色いハンカチ」を彷彿とさせる。
柴又に風子のことで現れたネクラの佐藤B作に、
ネクラ、じゃないさくら。ネクラに団子出してくれ」の台詞。
懐かしいおいちゃんの「まくら、いやさくら。まくら取ってくれ」を思い出させる。

風子は、渡瀬恒彦演じるサーカス芸人トニーに気がある。
寅さんは風子にさくらや登みたいな堅気の生活をさせてやりたいと思い、
トニーに会って意見する。


 ▲「兄さん、見掛けによらず純情ですね」

あの娘から手を引いて貰いてえんだ。
 お互い渡世人同士じゃねえか、こっちの気持ちもわかるだろ?

渡瀬恒彦のやーさんぽいが何処か人の良さ・優しさが見え隠れする風情が、
野村芳太郎監督「事件」で助演男優賞受賞の役柄とダブル。

「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」は、
焚火の煙と渡世人生活にむせぶ寅さんの悲哀を感じさせる。


Posted by 夜更かし中年隊 at 22:19 │震える~シネマ

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
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