2015年04月16日

流石!作家の映画評「フォックスキャッチャー」

アカデミー賞5部門で候補になった事もあり、
暫く前に観てたんだが暗い内容と偏屈な主役に馴染めず、
スルーしていた映画「フォックスキャッチャー」。

なぜ大財閥の御曹司は、オリンピックの金メダリストを殺したのか?



レスリング五輪金メダリストとそのパトロンとなった大富豪が、
殺人事件に至るまでの心の軌跡を描いた戦慄の実録人間ドラマ。
監督は「カポーティ」「マネーボール」のベネット・ミラー。
出演は男優賞候補だったスティーヴ・カレルとマーク・ラファロ、チャニング・テイタム。

◎映画『フォックスキャッチャー』予告編


「キネマ旬報」に直木賞作家・桜庭一樹さんの映画評が掲載されていた。
その作品評が的確で簡潔なので、映画を再見したくなってしまった。

あらゆる文化は、ごく少数の〈本物〉と〈偽物〉によって成立している。
 本物だけでは厚みが出ず、成り立たない。

 ある文化が長く生き残っていくためには、両方の供物が必要なのである」
一流の偽物は、人一倍本物を見分ける力を持っている
「あるところまで齢を重ねると、偽物は空虚になり、急速な孤独に押しつぶされていく。
 その時本物は罪な程に悪気はなく無神経で、偽物の苦しみにまるで気づかない」
「これは一人の偽物が本物の光を追い求め、無理を続け時を重ね、
 ある発火点を越えた時空に存在した〈必殺の殺人〉を実に正確に描いた映画だ。
 最も近い人物は、〈アマデウス〉でモーツァルトをブチ殺したサリエリだろうか
「人は夢を見ずに生きられないものだ。夢こそ光。」
「手の届かないものを欲する我々の心は初め純粋だ。
 しかし大いなる夢は、避けがたい殺意を連れてくる旅人でもある」・・・

懐かしい傑作映画「〈アマデウス〉も天才モーツァルトの溢れ出す才能に嫉妬し
サリエリのプライドがコンプレックスと哀しみに変わっていく名作。

◎映画『アマデウス』 予告編


才能への憧憬・プライド・嫉妬心・静かなる狂気・・・。
そんな共通項を〈フォックスキャッチャー〉と〈アマデウス〉に見出す着眼点も理解し易い。

天才とは、無限に努力できる能力のこと
「豊かな才能も、自負心が過ぎると人との摩擦を生じ、嫉妬を招きやすく、
 それがまた競争心をかき立てて、争いのただ中に落ちることにもなる」
「才能がハシゴをつくるのではない。やはり熱意である。」 ~松下幸之助~


Posted by 夜更かし中年隊 at 15:21 │震える記事

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
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