2014年10月08日

いつ立上る?映画「スタンドアップ」

FC動画では「NORTH COUNTRY(原題)」のタイトル表示しかなかったんで、
綺麗なお姐さんシャーリーズ・セロンに惹かれ気楽に観ていたら、
あまりの過酷な内容とその力強さに参ってしまった。
「クジラの島の少女」のニキ・カーロ監督スタンドアップ」(2005年)。

http://video.fc2.com/content/201305159kD0fNyg&suggest

子供二人を養う為、鉱山労働者という男の職場で働く主人公。
そこで女性ならではのアクドイ嫌がらせを受け、
全米初のセクシャルハラスメント訴訟に勝利した実在女性を映画化した感動ドラマ。
主演はモデル出身で綺麗なだけの役柄に満足せず、
美貌をかなぐり捨て過酷な役柄に挑戦し続ける女優シャーリーズ・セロン
その甲斐あって、「モンスター」(2003年)でアカデミー主演女優賞を獲得!
でも、あまり肩肘張った生き方して欲しくないなぁ。

いつ立上る?映画「スタンドアップ」

脇を固めるのが、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、ウディ・ハレルソン、
リチャード・ジェンキンス、ジェレミー・レナー等といった実力派ばかり。
これだけ揃えば、そりゃ~見応えあるわな。

物語の荒捜しをしようとすれば、いくらでも出てくる。
例えば、あれ程娘に無理解だった父親の組合争議での感動シーン。
妻の家出位で、頑固な父親が簡単に改心したりするのか?
例えば、子供の出生の秘密を握る証人の教師が法廷に現れるシーン。
本人にレイプ疑惑があるのに、わざわざ出廷するか?
例えば、女性の鉱山労働者が「男性の仕事を奪う」と言うが、
同じ仕事なら何故会社は最初から男性を雇わない?
それとも猫の手も借りたい人手不足?等々・・・

かなりの興奮や憤懣・緊張感が画面を支配する。
息子の本当の父親が誰なのか?母子の理解はあるのか?
娘の為に立上る〈スタンドアップ〉する父親リチャード・ジェンキンスの組合演説、
ショーン・ビーンが家出息子に親の心境を語って聞かせるシーンにホロリ!

いつ立上る?映画「スタンドアップ」
 ▲脇役陣の見せ場に注目!

「法律が万能だなんて幻想だ。裁判に勝っても、現実は厳しい。」
「群れは安全だし生き残れるが、孤立したらエジキになる。」
「何故やる気に?」「セクハラの集団訴訟は初めてだからさ。」・・・

やはり、法廷劇に愚作なし!
〈役者とはこういうものだ〉と役作りの見本を観てる様な脇役俳優陣、
「職場闘争」「父と娘」「母と息子」「家族愛」など要所を抑えた演出も的確。
〈セクハラ問題〉の会社側の弁護士が女性なのも、意外なツボです。




Posted by 夜更かし中年隊 at 05:24 │震える~シネマ

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
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