2014年09月15日

「チチを撮りに」の中野量太監督に注目!

感動の再会と思ったら そこは修羅場でした

14年前に女を作り、家を出て行ってしまった父親。
母から「父の死期が迫っているので会いに行って、顔写真を撮ってきて」と
キャパ嬢勤めの姉と女子高生の妹二人が頼まれる。
ほとんど記憶に残っていない父親に会いに父の田舎町へ向かうが、
既に父は他界しており、異母兄弟の少年や叔父等に出迎えられる・・・

そんなキャッチコピーとストーリーを「ちょっと面白そう」と感じ、
映画「チチを撮りに」をFC2動画で鑑賞。



脚本・監督は中野量太、出演は柳英里紗、松原菜野花、渡辺真起子、滝藤賢一。
タイトルの「チチ」がカタカナなのも意味深で笑いを誘うが、チャンと理由もある!?

昼キャパから出てきた客とキャパ嬢の飴玉のヤリトリには意表を突かれるが、
母が抱えて帰って来た宅配鮨で、好物を巡り諍いを始めるシーンにはウンザリ。
最近こういう〈どうでもいい小市民の生活パターンを描くシーン〉が多くないか?
何がどう面白いんだろう?と、つい思ってしまったが・・・
しかし娘達の好物〈マグロ〉のこのシーンが、実は父もマグロ好きだった・・・
という親子の見えない一つの絆が後で発覚してニヤリとさせられたり、
ラストの意外な結末へと突っ走る伏線になっているのだ。

嫌々ながら、大きいお見舞いの果物籠を抱えて父に会いにホームへ。


 ▲重そうな果物籠を持たせてやる母親も母親だ

姉がホームで衣装を着替える、えっ突然に何故?
米屋の兄さんが母親に頼んでもいない米を届ける辺りから、ちょっと変?
宝くじを売りながら、自分なら「夢を買うより米を買う」と言う母親。(当然です!)
父がいるはずの田舎の駅に着く頃には、すっかりその手法に嵌っている。

田舎の駅には異母兄弟の少年が迎えに来ていて、これが又いいキャラ。
躾けがいいらしく礼儀正しいし、異母少女等に恥じらいさえも見せる。
ラストには、姉妹兄弟としての絆がホンワカと伝わってくる・・・


 ▲少年が披露する、アッ!と驚く手品

果たして彼女等は、死んでしまったチチの写真をいつ撮れるのか?
そんなサスペンスを残しながら映画はいよいよ終盤を迎え、
ラストにチチは好物のマグロに食べられてしまう・・・???


 ▲孫を手触りで確認する、目が不自由なお祖母ちゃんも出色

少女達の父との再会を巡るこの〈小さな旅〉を通して、
両親や家族・姉弟への切ない思いや絆を思い起こさせてくれる。
これは重い荷物を背負って旅する、立派な成長〈ロードムービー〉になっている。

「チチを撮りに」はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012で、監督賞受賞の家族ドラマ。
小世界を描き乍らも、才能の片鱗を感じさせる中野量太監督の今後に期待したい。




Posted by 夜更かし中年隊 at 11:25 │震える~シネマ

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
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