2014年08月11日

 「乳母車」から「JUNO」へ一っ飛び

若い世代の良心が大人の世界に呼び掛ける愛の名編!

そんなコピーが踊る、石坂洋次郎原作の映画「乳母車」鑑賞。
監督は田坂具隆、出演はデビュー1年目­の石原裕次郎と爽やかな芦川いづみ。
他に宇野重吉・新珠三千代などの懐かしい顔や名優がいて、しかもモノクロ。


 ▲ポスターはカラーでも映画は白黒。

「石坂洋次郎」と言えば、「青い山脈」「若い人」「陽のあたる坂道」など、
健全で爽快な青春物として日活で石原裕次郎・吉永小百合主演で映画化され、
「百万人の作家」といわれるほどの流行作家だった。
その感覚でこの「乳母車」を見ると、意外な展開の運びに驚きを覚える。

一人娘ゆみ子の父は大会社の重役。
ある日ゆみ子は友達から父に愛人がいて、子供もいることを告げられる。
母にその事を告げると、母は淡々と既に納得・承知の上であると答える・・・

昭和31年の作品で受け取り方次第では家の一大事になりそうな不道徳な内容ながら、
この映画には父側も愛人側も何故か淡々として深く悩むことをしない。
それ処かロミ&ジュリよろしく、敵対すべき父側・愛人側の子供と弟が親密になる。

例えば、ゆみ子(芦川いずみ)と愛人の弟・宗男(石原裕次郎)の出会いのシーン。

◎「乳母車」 ゆみ子と宗男の出会い


今でいう感覚がぶっ飛んでるというか、世間の常識を軽~く乗り越えている。
ありふれた陳腐な内容も、撮り方次第で面白い作品になる。
以前、アカデミー賞脚本賞を受賞した映画「JUNO(ジュノ)」を思い出す。



16歳の高校生ジュノは興味本位から、思いがけず妊娠をしてしまう。
予期せぬ事態に中絶か?養子縁組か?といった選択肢に揺れ動きながら、
出産までの9ヶ月間を悩み抜き答えを見出していく姿を描いたドラマ。
この深刻で切羽詰った辛辣な内容を、
何と!ユーモアたっぷりのハートフル・コメディとして描き切った佳作。

◎映画「JUNO/ジュノ 」予告編


監督はお気に入りのジェイソン・ライトマン、主演がエレン・ペイジ。
映画も小説も、今は新たな題材を発見するのも一苦労。
それなら一見手垢に汚れた三面記事の様なありふれた内容を、
脚本や監督の手腕でいかに上手に面白可笑しく切り取ってみせるか?
それと同時に我々観客も、感性や感覚を磨く必要がある!?

ちなみに、日活映画「乳母車」はYouTubeで全編観れるのでお薦めします。
◎日活映画「乳母車」
https://www.youtube.com/watch?v=jSfj7rqzmhg





Posted by 夜更かし中年隊 at 18:57 │震える~シネマ

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