2014年06月28日

期待に違わぬ映画「春を背負って」

話題を呼んだ「劔岳 点の記」から5年、
74歳の木村大作撮影・監督の第2作「春を背負って」を鑑賞。

標高3000m―
悠久の大自然立山連峰の山小屋「菫(すみれ)小屋」を舞台に描く人間ドラマ。
原作は笹本稜平の山岳小説。
出演は松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、小林薫、新井浩文。



スタッフ・キャストを過酷な大自然の中に放り込み、
映像に真実味と生命力を沁み込ませた映画作りがモットーの木村監督。
今回も本領発揮で、役者の素晴らしさと四季を追った山々の光景は圧巻だ。
大自然の中で育まれていく若者達の成長振りと、
気のいい山仲間や家族のドラマが描かれ、爽やかな感動を呼ぶ。

◎映画『春を背負って』予告編


CGや作り物ではない本物感・人間ドラマを見たという充実感。
一つ一つのエピソードを淡々と進行させ、決してクライマックスも大仰にしない。
そのさり気無さは例えば昔の小津作品の味わいも漂わせ、何処か懐かしい。
天気の様変わりや自然の怖さ・過酷な荷物運び・危険と隣り合わせの登山・・・
そういう試練を乗り越えて山にいる人・登る人が
何故だかみんな良心的でいい人に感じられてしまう。
それも山の大きな魅力なのか?
高い所に登り大自然をバックにすると、心まで浄化されちまうのかな?

自分の足で歩いた距離だけが、本物の宝になるんですね」など、
山と人生を例えた台詞を味わうも良し。
檀ふみの長身ながら質素な佇まいを映画で見るのも久し振りだし、
その上目使いの視線からいつも癖のある役柄が多い若手の新井浩文が、
この作品では寡黙で善良な家具職人を好演しているのも嬉しい。
豊川悦司演じる親父替わりの山男は、
もうちょっと恰幅がいい髭親父のイメージかな?という思いもある。


 ▲左が木村大作監督。右端が個性派俳優・新井浩文さん。

ラストのグルグル回転する若者二人の愛の幸福感は定番の演出乍ら、
多くを語らず後味はすこぶるいい。

「春を背負って」の試写会では、木村監督が感極まって落涙するシーンをTVで観た。
四季を巡る美しい立山連峰の自然と、
今流行り?の絆をテーマにした人間讃歌のドラマを、
木村監督のこの作品への深い思いを、大画面の映画館で是非味わって欲しい。





Posted by 夜更かし中年隊 at 13:27 │震える~シネマ

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
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