2013年10月02日

滅び行く司法?「法服の王国」

こういう問題提起の本・社会に一矢を放つ本は好きだし、
もっと注目されていい。

なぜ司法は原発事故を防げなかったか?
黒木 亮著「法服の王国(上・下)(産経新聞出版 各1,890円)
戦後司法史の内幕に迫る、新聞連載された力作。



本来分立すべき三権〈司法・行政・立法〉の領域が侵されている。

国が北海道長沼町に自衛隊ミサイル基地を建設しようとし、
住民が差し止めを求め反対運動を起こした「長沼ナイキ訴訟」。
その裁判で、「自衛隊違憲判決」を下した札幌地裁の福島裁判長。
国策に反対する判決をしたとして、
司法界はその後福島裁判長を人事で左遷・冷遇し続ける。
このことが他の裁判官達に、国の施策に反する判決を下すことを及び腰にさせる。

「長沼ナイキ訴訟」だけではない。
一時期議論を読んだ「住民基本台帳ネットワーク」。
この「住基ネット訴訟」で違憲判決を下した後、自殺する大阪高裁の裁判長。
停止中の高速増殖炉原子炉の設置許可を無効にした名古屋の裁判長、
北陸電力志賀原発の運転差し止めを命じた金沢地裁の裁判長・・・

それでも国は三審制でことごとく貴重な司法裁判を覆し、
〈原発推進対策〉を維持し「原発」の安全対策はないがしろにされていく。



政権を牛耳っている自民党政権下の2大国策、「自衛隊」と「原発」。
訴訟現場でチラつく政権の司法への圧力。
リスクを抱えても、それでも気骨ある裁判官は存在し登場する。

自分の意思や正論を通し続けることの難かしさ。
正かるべき正義さえ、時代の潮流に押し流されていく無念。
多くの弁護士がこの本を読んで、
「読みふけって眠れず、一日仕事にならなかった」と言う。





Posted by 夜更かし中年隊 at 10:21 │震えて眠れ

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
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