2011年10月14日

下町ロケットにコロット参る

福岡で購入してきた池井戸潤著・直木賞受賞作「下町ロケット」。
ワインや漬物みたいに熟成発酵させてた訳でもないのですが、
単行本で407ページ!の分厚い本、読む時間や覚悟が取れずにいました(^_^;


 ▲内容・ページ数など読み始めるのに覚悟が要る!?

直木賞受賞時にも紹介しましたが、作家池井戸潤氏は1963年生まれ。
慶大文卒、10年ほど三菱銀行に勤務した後に32歳で退職。
コンサルタント業などを経て35歳で小説家デビューした岐阜県出身の48歳。

下町ロケットにコロット参る
 ▲池井戸潤氏 新しい企業小説の担い手

「その特許がなければロケットは飛ばない――。」

下町の中小企業が取得した主要商品のエンジンが特許侵害で訴えられる。
大企業の営業妨害に近い言いがかりと取引業者の撤退による経営難、
更に足元を見て貸し渋る銀行を巡る資金調達の苦労・・・
社外のみならず社内にも行く手を遮る人達がいて、
前半は腹立たしくも辛いトラブルが、これでもか!という位に連続発生する。
大企業や社長の遣り方に反発していた従業員が、
次第に自分達の会社や技術に誇りやプライドを持ち始め、
ラストには意地とプライドを賭けた戦いに働く人々が勝利する爽快感が待っている♪

池井戸氏前作の「空飛ぶタイヤ」と展開が酷似かな?のシーンもあります。
家族や従業員を守る為に、大企業や銀行相手に孤軍奮闘する社長&零細企業・・・

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 ▲こちらも直木賞候補になった感動作「空飛ぶタイヤ」

でも読み始めたら、止められない・止まらない♪ストーリー展開。
読了までの4時間余り、ジェットコースターで走り回った様な一気読み。
途中何度怒りに震え気分悪くなり、感激に打ち震えホロリ!としたことか・・・(ToT)
中小企業の誇り・社長や従業員のプライドが結実するエンディングが痛快です。


 ▲直木賞受賞の池井戸氏

「リスクのないところにビジネスがありますか?」
「ビジネスの経験から言って、早い返事はグッドニュースである事が多い。」
「ありがとうございます。ウチは、まさにその中小企業です。」

池井戸作品には、企業や仕事に情熱・誇りを持つ大切さと人情ドラマがあります。
世の中も、真面目に働く人・努力が報われる世の中であって欲しい。(^-^)

仕事と伴侶、その2つさえ好きになれば人生は幸福だ。」作家:城山三郎




Posted by 夜更かし中年隊 at 03:21 │拡がる世界
この記事へのコメント
よかったでしょう!
私は「空飛ぶタイヤ」のほうが好きですね。

池井戸作品はほかに「鉄の骨」「架空通貨」「BT'63」も面白かったです。
Posted by 小山シュウ at 2011年10月14日 08:46
「仕事と伴侶、その2つさえ好きになれば人生は幸福だ。」作家:城山三郎

いい言葉ですね。
Posted by ryu3 at 2011年10月14日 19:12
小山先生

大企業の保身が、下請けや人の犠牲という汚い手口で行われ、
いろんな試練や嫌がらせに耐えて忍んで、ラストで華麗に?逆転する。
最後に感動させて貰わないと、前半だけではストレス感じます(^_^;
水戸黄門様のパターンですけどね。

ryu3 さん

オイラなら、
「仕事と伴侶と良き友、その3つさえあれば人生は幸福だ。」になります。
映画「あぜ道のダンディ」観ると、特に感じます。
Posted by 夜更かし中年隊夜更かし中年隊 at 2011年10月15日 00:12

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アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
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