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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2016年07月13日

本が教えてくれる未知の世界

様々な事があってずっと読書する心境になれずにいたけれど、
やっと時間らしきものが取れ、宮下 奈都著「羊と鋼の森」を一気読み。
ピアノ調律師という独特の世界に魅せられた青年を描く、本屋大賞受賞作

子供がピアノ好きで習い事もしていた関係で、
我が家にはたまたまアップライトとグランドピアノの2台がある。
身近にピアノ調律師もいるものだから、非常に親近感をもって読破した。
だから「持ち主に愛されてよく弾かれるピアノを調律するのは嬉しい」とか、
楽器に問題がある時は、必ず依頼主に問題があった」・・・なんて言われると、
つい我が身に置き換え恐縮したり。
何たって弾き手の娘が県外に定着してからというもの、
ろくに調律も頼んでないし荷物置きになったりしてるのだからface04


 ▲コレも娘の置き土産

一歩足を踏み入れそれなりの専門家に成ろうとすれば、
そこに不安や迷いや失敗は必ずある。
そこを青年はどうやってクリアし成長していくのか?
キャラが違う先輩達や調律を依頼する色んなお客さんに影響を受けながら、
音楽について人生について学んでいく。

「どうでもいいようなこと頼まれるのは、どうでもいいような人間だ」
依頼主の頭の中のイメージを具象化する、
 その先に、調律師の仕事の醍醐味が待っているんじゃないか

「ほんとうにつらいのは、そこにあるのに、
 望んでいるのに、自分の手に入らないことだ」
「言葉が通じた瞬間は、光が差すような気持ちになる」
調律師の仕事は、ひとりでは完成しない。
 そのピアノを弾く人がいて、初めて生きる

星座の数。88って、ピアノの鍵盤の数と同じなんだよ」・・・


 ▲ピアノの鍵盤は黒鍵36・白鍵52の「88」

「88」の数字と言えば「四国八十八箇所」巡りもあるし、
立春から88日後を「八十八夜」と呼ぶし、何かと生活の中に因縁がある。
ちなみに、日本の88代目内閣総理大臣は小泉純一郎氏。

専門家が丹精込めて造り買われていったピアノのにも、
弾き手次第で生かされたり放置されたりする運命が待っている。
そこにピアノの調律師の視線を通して書かれた、ハッピーエンドの物語。
ピアノの裏側の世界を知ることで、音楽を聴く耳も拡げて貰ったように思う。

最後に関係ないけど、「羊と鋼の森」の本の装幀と、
オイラのブックカバーの色がそっくりなのを発見!


 ▲関連商品とちゃいまっせ~

これも何かの偶然?






  


Posted by 夜更かし中年隊 at 20:05拡がる世界震える一冊
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夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
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