2015年11月06日
「醜聞~スキャンダル~」制覇
キネ旬のシリーズ「日本の名優」で〈志村喬〉の記事が掲載されていた。
「羅生門」「七人の侍」「生きる」「酔いどれ天使」「男はつらいよ」シリーズ・・・と、
志村喬出演の名作を上げればきりがない。
向田邦子原作のTVドラマ「あ・うん」や「冬の運動会」等も忘れ難い。
その中でも黒澤明監督「醜聞~スキャンダル~」の役柄を、
志村の最高の演技と褒め称える人もいる。
▲キネ旬掲載のシリーズ「日本の名優」
新進画家と人気歌手のありもしないスキャンダル報道。
その記事が出版社との裁判沙汰になり、
弁護依頼をされるのが志村演じる病身の娘を抱えた胡散臭い弁護士。
「醜聞~スキャンダル~」は黒澤明と菊島隆三との共同脚本、監督は黒澤明。
出演は三船敏郎、山口淑子、志村喬、桂木洋子、千石規子、小沢栄ほか。
今までこの映画も観る機会を逃していたので、敢えてチャレンジ。
▲映画「醜聞~スキャンダル~」ポスター
懐かしい俳優陣に見惚れ乍らも志村喬に注目していたら、
お金にはだらしなく誘惑にも弱い実に情けなくて駄目な弁護士で、
更に家では病人を抱え精神的に追い詰められた貧困生活を送っている役。
下を向いてばかりでさしたる希望もなく、卑屈でどうしようもない。
人を助ける任務のはずの弁護士に、こういう生活があるのか?
そういう役柄を、志村喬は一種の狂気で演じきって魅せる。
でっち上げ記事と解っているにも拘わらず、
出版社との裁判では何の弁護もしてくれない弁護士。
裁判経過のいい加減さと結末の呆気なさもちょっとした驚き。
しかし強気の編集長:小沢栄(後の小沢栄太郎)はじめ、
木樵3人組(高堂国典・上田吉二郎・縣秀介)のキャラや脇役の千石規子など
印象に残る名シーンや人物描写の面白さは味わえる。
▲裁判シーンでも再登場し笑わせてくれる木樵3人組
志村演じる弁護士の言葉。
「人間はね、誰かに心の底をぶちまけなきゃ、
胸ん中つかえて生きていけないものなんだよ。」
それは、あんた自身じゃないのかい?
「羅生門」「七人の侍」「生きる」「酔いどれ天使」「男はつらいよ」シリーズ・・・と、
志村喬出演の名作を上げればきりがない。
向田邦子原作のTVドラマ「あ・うん」や「冬の運動会」等も忘れ難い。
その中でも黒澤明監督「醜聞~スキャンダル~」の役柄を、
志村の最高の演技と褒め称える人もいる。
▲キネ旬掲載のシリーズ「日本の名優」
新進画家と人気歌手のありもしないスキャンダル報道。
その記事が出版社との裁判沙汰になり、
弁護依頼をされるのが志村演じる病身の娘を抱えた胡散臭い弁護士。
「醜聞~スキャンダル~」は黒澤明と菊島隆三との共同脚本、監督は黒澤明。
出演は三船敏郎、山口淑子、志村喬、桂木洋子、千石規子、小沢栄ほか。
今までこの映画も観る機会を逃していたので、敢えてチャレンジ。
▲映画「醜聞~スキャンダル~」ポスター
懐かしい俳優陣に見惚れ乍らも志村喬に注目していたら、
お金にはだらしなく誘惑にも弱い実に情けなくて駄目な弁護士で、
更に家では病人を抱え精神的に追い詰められた貧困生活を送っている役。
下を向いてばかりでさしたる希望もなく、卑屈でどうしようもない。
人を助ける任務のはずの弁護士に、こういう生活があるのか?
そういう役柄を、志村喬は一種の狂気で演じきって魅せる。
でっち上げ記事と解っているにも拘わらず、
出版社との裁判では何の弁護もしてくれない弁護士。
裁判経過のいい加減さと結末の呆気なさもちょっとした驚き。
しかし強気の編集長:小沢栄(後の小沢栄太郎)はじめ、
木樵3人組(高堂国典・上田吉二郎・縣秀介)のキャラや脇役の千石規子など
印象に残る名シーンや人物描写の面白さは味わえる。
▲裁判シーンでも再登場し笑わせてくれる木樵3人組
志村演じる弁護士の言葉。
「人間はね、誰かに心の底をぶちまけなきゃ、
胸ん中つかえて生きていけないものなんだよ。」
それは、あんた自身じゃないのかい?