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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2015年03月04日

伊集院 静著「三年坂」に唸る

直木賞作家:伊集院静の初期小説作品「三年坂」に唸ってしまった。
巧みな構成に酔わされ、切なくもほろ苦い情感も漂い、
オイラの捻(ひね)くれた琴線に触れる好みの映画に出会った感じ。
もし本当に映画化にでもなれば、
主人役はギラギラ感を取っ払った〈青木崇高〉辺りが適役か?
女房役には旬の〈吉田羊〉さんを!


 ▲NHK大河ドラマ「龍馬伝」から注目! 出典chaos-info.ldblog.jp

父を早くに亡くし、思春期を母親の手で育てられた息子。
念願だった鮨屋が開店を迎える日、母は突然の事故で亡くなる。
その母の七回忌で故郷の山口へ帰省する。
鎌倉~山口~京都と影を追うように旅する鮨職人の心に、
再婚もせず働き続けた亡き母の思い出が去来する。

本当に母はずっとひとりだったのか?
遠い記憶にある母と尋ねた山奥の温泉宿で会った男・・・
「炒り子」や京都三年坂の「竹細工製花籠」に纏わる話など絶妙のタイミングだし、
過去・現在と行き来する文体から抒情と生への悲哀が焙り出される。


 ▲清水寺へと続く「三年坂」案内図

鮨職人になる母から息子へのアドバイス。
「新聞だけは、よう読んどかにゃいけないよ。
 いい客はやっぱり、それなりに成功した人だから勉強をしとるわね。
 大学も出とる。その人と、世間の話が相手できないといかんからねぇ。」
「博奕はいかんよ、絶対に。それから女もじゃ。
 水商売は博奕と女で崩れるから・・・」
女房ひとり、うまく仕切れないのかい」 ※我が身も同じ・・・(^_^;

心の傷を〈まな板〉に例えた名文。
「まな板に夕方付いた傷は、その夜の内にたわしで潰しておかないと。
 2~3日すると、そこにはもう消えない傷が残る」・・・

「小説を書くようにしむけて下さったのは、数人の編集者と色川武大さん」
「30枚の原稿を書くのに1年も2年も掛かった」
「三年坂」は、伊集院文学原点の〈哀切のロマン〉が味わえる。
スンナリと傑作は生まれないし、
振り返れば寄り道や苦労・挫折があったから味わい深い小説が書けるのだろう。

  


Posted by 夜更かし中年隊 at 08:31震える言葉
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夜更かし中年隊
夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
世の中を笑い飛ばして行きます。
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