2015年02月01日
貴方の忘れ物は?「ストレイト・ストーリー」
最近は、こんな熟年者を主役にした作品に惹かれるものがある。
ほぼ同世代に近付きつつあり、
人生を振り返った時に人は何を想い、何を後悔するのか?
そんな諸々の事を感じさせてくれるからだろうか・・・
「ツイン・ピークス」等のデヴィッド・リンチ監督の映画「ストレイト・ストーリー」。
ユーモアとペーソス溢れ、心にじんわりと沁みる実話を基にした感動作。
「人生の忘れ物を探しに・・・」
「73歳アルヴィンは、時速8kmのトラクターで旅に出た。
兄と一緒に星空を見るために。」
アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のアルヴィン・ストレイトのもとに、
76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。
10年来仲違いをしていた600km(長崎~広島間位?)以上離れた兄に会う為に、
アルヴィンはたったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出る。
出演はリチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン他。
作品同様、地味だが味わい深い共演者が数多く出演する。
無口で平凡な農夫リチャード・ファーンズワースは、
歩くのさえ2本の杖が手離せない位のいつ倒れてもおかしくない老人。
それだけにラストで兄の家へ辿り着き、再会するシーンが静かで感動的だ。
◎「ストレイト・ストーリー」予告編
旅の途中で起こるいくつかの心温まるエピソードは、ロードムービーの基本。
望まない妊娠をしてしまった家出少女、自転車レース中の若者たち、
壊れたトラクターに絡んでくる親切な夫妻に修理屋の兄弟、
戦場での体験を語り合う老人等、皆口数は多くないが魅力的な人達ばかり。
こんな出会いがあるからこそ、旅は面白い・・・と思わせる。
鹿との交通事故でパニくる叔母さんキャラに、リンチ監督らしさが漂う。
その鹿の角を付けて走るトラクターは、サンタクロースのソリのようにも思える。
「歳取っていいことは?」
「目も足も弱っていいことなどないが、経験は積むからな。
年と共に身と殻の区別がついてきて、細かい事は気にせんようになる。」
「それじゃ、歳取って最悪なのは何?」
「若い頃を覚えていることだ。」・・・
主人公を演じたR・ファーンズワースはこの役で、
アカデミー賞では受賞には至らなかったが数々の主演男優賞を受賞。
実生活では80歳で、癌を苦に自宅でショットガン自殺する壮絶な人生を閉じている。
ほぼ同世代に近付きつつあり、
人生を振り返った時に人は何を想い、何を後悔するのか?
そんな諸々の事を感じさせてくれるからだろうか・・・
「ツイン・ピークス」等のデヴィッド・リンチ監督の映画「ストレイト・ストーリー」。
ユーモアとペーソス溢れ、心にじんわりと沁みる実話を基にした感動作。
「人生の忘れ物を探しに・・・」
「73歳アルヴィンは、時速8kmのトラクターで旅に出た。
兄と一緒に星空を見るために。」
アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のアルヴィン・ストレイトのもとに、
76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。
10年来仲違いをしていた600km(長崎~広島間位?)以上離れた兄に会う為に、
アルヴィンはたったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出る。
出演はリチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン他。
作品同様、地味だが味わい深い共演者が数多く出演する。
無口で平凡な農夫リチャード・ファーンズワースは、
歩くのさえ2本の杖が手離せない位のいつ倒れてもおかしくない老人。
それだけにラストで兄の家へ辿り着き、再会するシーンが静かで感動的だ。
◎「ストレイト・ストーリー」予告編
旅の途中で起こるいくつかの心温まるエピソードは、ロードムービーの基本。
望まない妊娠をしてしまった家出少女、自転車レース中の若者たち、
壊れたトラクターに絡んでくる親切な夫妻に修理屋の兄弟、
戦場での体験を語り合う老人等、皆口数は多くないが魅力的な人達ばかり。
こんな出会いがあるからこそ、旅は面白い・・・と思わせる。
鹿との交通事故でパニくる叔母さんキャラに、リンチ監督らしさが漂う。
その鹿の角を付けて走るトラクターは、サンタクロースのソリのようにも思える。
「歳取っていいことは?」
「目も足も弱っていいことなどないが、経験は積むからな。
年と共に身と殻の区別がついてきて、細かい事は気にせんようになる。」
「それじゃ、歳取って最悪なのは何?」
「若い頃を覚えていることだ。」・・・
主人公を演じたR・ファーンズワースはこの役で、
アカデミー賞では受賞には至らなかったが数々の主演男優賞を受賞。
実生活では80歳で、癌を苦に自宅でショットガン自殺する壮絶な人生を閉じている。