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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2014年07月19日

「そこのみにて光輝く」は燦然と輝く

5回芥川賞候補になりながら受賞に至らず、41歳で自殺した不遇の作家・佐藤泰志
映画「海炭市叙景」でも脚光を浴びた佐藤泰志の原作小説を、
「オカンの嫁入り」等の呉美保(お・みぽ)監督が映画化した「そこのみにて光輝く」。
一週間しかない上映最終日に、駆け込み鑑賞。

生きる目的を見失った男と、愛を諦めた女。
すべての終わり、愛の始まり。
愛を求めるひたむきな生と、引き寄せ合う魂の邂逅(かいこう)。



出演は綾野剛・池脇千鶴・菅田(すだ)将暉・高橋和也・火野正平・伊佐山ひろ子 他。
もがきながら函館の町の底辺で懸命に生きる出演者全てが、心に突き刺さり痛い。

◎『そこのみにて光輝く』予告編


ライターのやり取りから展開する過酷で切ない物語。
気怠い身体や風景を舐めるようなカメラ視線。
子供が釣り鐘状の花にホタルを入れて遊んだことに由来する「ホタルブクロ」、
煙草と自転車と発破と花火が印象的な映画。


 ▲「ホタルブクロ」など小道具の活かされ方も必見

「口の中で、金属の味がする映画」
「ドラマチックに人間の匂いのする映画」
「どうか彼等に幸あれと願わずにいられない映画」
「久し振りに映画を見て震えた」・・・夫々の評判コメントに納得。

ラストクレジットで〈あがた森魚〉の名を発見し調べると、
火野正平に連れて行って貰う飲み屋で菅田と話している隣の叔父さんだった。
親子役の火野正平と綾野剛の喋り方があまりに似てるのもビックリだし、
脳梗塞で倒れても性欲や食欲だけは残る哀しい病気の不可思議。
不器用に生きる役者陣の迫真の演技と、絶妙なキャスティングも嬉しい。

スタッフ・キャスト陣の、この作品に掛ける自信の程が伺える初日舞台挨拶。

◎映画「そこのみにて光輝く」初日挨拶


信じる人と共に生きようとするラストシーンに、
タイトル「そこのみにて光輝く」の意味が込められ希望が託されている。  


Posted by 夜更かし中年隊 at 16:16震える~シネマ
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夜更かし中年隊
夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
世の中を笑い飛ばして行きます。
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