2013年09月22日
川の流れに寄り添う人生
「今日は警察に行かんばけん、忙しか」
「相手はできんけど、ゆっくりして行かんね」
「ご飯でも食べて、帰らんね」・・・
介護施設に入っている義父の、言葉の数々。
薬のせいか?記憶は朦朧、意識は昔の生活時代に飛んでいる。
仕事では毎日忙しそうに飛び回り、
家でもジッとしている事はあまり無かった現役時代。
定年後も自治会や人の世話で、慌しい日々だった。
それが今は食事時のみ起こされ、後はベッドで過ごす施設での毎日。
日々変化も少なく、使わない身体は硬直し歩行もままならない。
人手が足りない施設では、手を煩わせることは嫌う。
一人だけに手間は掛けられない。
寝てばかりの義父は、あまり腹も減らないらしく食事もすすまない。
食事制限はあまりなく、食べたいものを食べさせて良いとの許可で、
見舞いに行く時は、娘(=嫁)が好物を創って持参し食事時に食べて貰う。
普段はベッドから起きて食べてくれるが、
体調が良くない時は起き上がるのは勿論、好物も食べてくれない。
ベッドから起きない・食べてくれない日には、
「折角、好物を創ってきたのに・・・」と、娘は落胆し涙する。
その日の調子次第だが、しかし段々と床から離れなくなってきている。
「親が、人の生き様を示してくれているのだ」と、恩師は諭す。
日々少しずつ少しずつ、衰えていく様を見届けている。
「相手はできんけど、ゆっくりして行かんね」
「ご飯でも食べて、帰らんね」・・・
介護施設に入っている義父の、言葉の数々。
薬のせいか?記憶は朦朧、意識は昔の生活時代に飛んでいる。
仕事では毎日忙しそうに飛び回り、
家でもジッとしている事はあまり無かった現役時代。
定年後も自治会や人の世話で、慌しい日々だった。
それが今は食事時のみ起こされ、後はベッドで過ごす施設での毎日。
日々変化も少なく、使わない身体は硬直し歩行もままならない。
人手が足りない施設では、手を煩わせることは嫌う。
一人だけに手間は掛けられない。
寝てばかりの義父は、あまり腹も減らないらしく食事もすすまない。
食事制限はあまりなく、食べたいものを食べさせて良いとの許可で、
見舞いに行く時は、娘(=嫁)が好物を創って持参し食事時に食べて貰う。
普段はベッドから起きて食べてくれるが、
体調が良くない時は起き上がるのは勿論、好物も食べてくれない。
ベッドから起きない・食べてくれない日には、
「折角、好物を創ってきたのに・・・」と、娘は落胆し涙する。
その日の調子次第だが、しかし段々と床から離れなくなってきている。
「親が、人の生き様を示してくれているのだ」と、恩師は諭す。
日々少しずつ少しずつ、衰えていく様を見届けている。