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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2012年04月06日

NHK「のど自慢」の舞台裏

第146回の芥川賞掲載の「文藝春秋」。
この雑誌の中で、大型特集として組まれていた「テレビの伝説」は面白かった。

その中の一つ、与那原恵ライターによる「〈のど自慢〉は台湾でも人気」という記事で、
知られざる「のど自慢」の歴史と放映までの過程を垣間見た。



戦後の民主主義的思想を根付かせる為に誕生した「聴取者参加番組」だったが、
「のど自慢」はラヂオ放送開始から、今年で66年目の超!お化け長寿番組。
企画の基はプロデューサーの軍隊生活の唯一の娯楽、
軍人たちが国自慢の民謡や芸を披露した「演芸会」が、番組のコンセプトになっている。

東京会場から全国の地方を回る様になったのが昭和48年。
今では海外公演も開催し、世界の150ケ国余りに放映された。
プロを目指す歌手も参加するが、基本はあくまでアマチュア参加番組。
歌が上手い人だけでなく、様々な土地や暮らす人達の魅力を伝える「人間ショー」。
司会者も高橋圭三・宮田輝・金子辰雄・宮川泰夫などいろいろ交替したが、
当時のNHKを代表する有名アナウンサーばかり。


 ▲懐かしい高橋圭三アナウンサー、その後NHKから独立

のど自慢開催は、放送局と自治体が組む地方の一大イベント。
告知から参加者・観覧車の募集、警備や駐車場の誘導などは自治体が担っている。

現在の司会者:徳田アナは、
〈木曜日〉から始動し、資料調べや衣装の手配。
〈金曜日〉には会場入りし、打ち合わせ。
〈土曜日〉は午前中が現地取材で、午後は予選会。
       20名の出場者が決定するとインタビューをして、本番のコメント作り。
〈日曜日〉は朝8時からリハーサル、午後12時15分から本番。
なかなか過密なスケジュールで、下準備がかなり必要な事が解る。

ちなみに本番は、予選会と同じ服装が条件。
予選会は歌と共に、衣装やキャラクターを含めて合格とされる。



そして、この流れの中で最も大切なのが「予選会」。
合格の決め手となる楽曲の選曲理由・家族への感謝・地元愛・エピソード・・・
ゲスト歌手の持ち歌披露も一つの決め手。
こういった条件の中から250名の「予選通過者」が選ばれ、
「予選会」で20名の「本番出場者」が決定する。

「本番決定者」はその後、細かな音合わせや徳田アナの聞き取り調査を受ける。
スタッフは、歌の順番や構成を練り上げる会議を実施する。
出場者達は本番後も、各地で「のど自慢同窓会」を自主的に結成していると言う。

「のど自慢は、見ず知らずだった20組が本番を乗り切っていくドキュメンタリー」。
キンコンカ~ン♪の鐘の音が鳴る舞台の裏でも、ドラマは生まれている。  


Posted by 夜更かし中年隊 at 02:00拡がる世界
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夜更かし中年隊
アラカン(アラウンド還暦)世代。
親父の立場や経験から、
独り言・視線・つぶやきを交えながら
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