2011年10月20日
松本清張と推理映画
松本清張原作のサスペンス映画2本を、DVDで鑑賞
「風の視線」(1963年) は、女性自身に1961年1月から約1年連載された小説。
人妻・亜矢子への愛を忘れ去るため、奈津井は亜矢子の紹介で千佳子と結婚する。
千佳子は亜矢子の夫と関係があり、空虚な気持の結婚だった・・・
北は青森・十三潟・仙台・松島・佐渡、南は大分国東半島を背景に
現代に蔓延る虚無と倦怠を織り交ぜながら、愛の葛藤を描く異色のロマン・・・
と言えば聞こえは良いが、これがまた突っ込み処満載!の不倫話のオンパレード。
人間関係ドロドロ、心はモヤモヤ、まさに女性週刊誌向け?
複雑怪奇な行動や入り混じる関連性に、思わずええ~っ?と仰け反ってしまいます。
原作者の松本清張が作家役で出演、しかも意外と出番が多い。
ヒッチコック辺りがよく演るチョイ役ではなく、しっかりとした台詞も役柄もある。
清張さんの顔を知らなければ普通に見過ごす自然な演技力と存在感、
これには正直驚かされ、この映画の一番の見所かも知れません(@_@)
▲意外な?演技力 松本清張
川頭義郎監督、佐田啓二・新珠三千代・岩下志麻・園井啓介出演の「風の視線」。
ある意味、変に面白い?松本清張作品です。
山田洋次監督の珍しいサスペンス映画「霧の旗」(1965年)。
原作が松本清張・脚本が橋本忍・撮影は高羽哲夫、
これだけのメンバーが揃うと、作品の出来は当然!名作誕生の方程式です。
出演は倍賞千恵子・滝沢修・露口茂・新珠三千代・近藤洋介・川津祐介。
新珠三千代さん、「風の視線」に続きえらく頑張ってますね。
兄が殺人容疑で捕えられ、無罪を信じる妹の桐子は九州から上京。
高名な弁護士大塚に調査を依頼する為だったが、すげなく断わられる。
兄は汚名を晴らせず獄死、桐子は大塚弁護士に対する執拗な復讐を始める・・・
▲意志の強さがありあり?桐子役の倍賞
弁護士大塚に兄の復讐を果たす、桐子役倍賞千恵子の執念深い演技力。
弁護士役滝沢修の老練な芸達者振りと後半の哀れさ、
昔TVでよく拝見していた近藤洋介の、好奇心溢れるマスコミ人間の軽やかさも好漢
ただ、これは原作のストーリーに起因する事ではあるのですが、
弁護士に兄の調査依頼を断られた桐子が
「金のない貧乏人は、諦めろと言うのですか?」と逆恨みに近い理由が話の発端にあり、
更に、弁護士の懇願を一度了承した彼女が追い討ちを食らわすラストの着地点が?
弁護士が人間的にそんなに悪い人ではないだけに、理不尽な展開の気がします。
「霧の旗」は1977年にも、百恵・友和黄金コンビで再映画化されています。
オイラの松本清張映画化ベスト5!
「ゼロの焦点」「張り込み」「疑惑」「黒い画集あるサラリーマンの証言」「砂の器」
▲コレ、オイラのお奨め作品です。
「風の視線」(1963年) は、女性自身に1961年1月から約1年連載された小説。
人妻・亜矢子への愛を忘れ去るため、奈津井は亜矢子の紹介で千佳子と結婚する。
千佳子は亜矢子の夫と関係があり、空虚な気持の結婚だった・・・
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北は青森・十三潟・仙台・松島・佐渡、南は大分国東半島を背景に
現代に蔓延る虚無と倦怠を織り交ぜながら、愛の葛藤を描く異色のロマン・・・
と言えば聞こえは良いが、これがまた突っ込み処満載!の不倫話のオンパレード。
人間関係ドロドロ、心はモヤモヤ、まさに女性週刊誌向け?
複雑怪奇な行動や入り混じる関連性に、思わずええ~っ?と仰け反ってしまいます。
原作者の松本清張が作家役で出演、しかも意外と出番が多い。
ヒッチコック辺りがよく演るチョイ役ではなく、しっかりとした台詞も役柄もある。
清張さんの顔を知らなければ普通に見過ごす自然な演技力と存在感、
これには正直驚かされ、この映画の一番の見所かも知れません(@_@)
▲意外な?演技力 松本清張
川頭義郎監督、佐田啓二・新珠三千代・岩下志麻・園井啓介出演の「風の視線」。
ある意味、変に面白い?松本清張作品です。
山田洋次監督の珍しいサスペンス映画「霧の旗」(1965年)。
原作が松本清張・脚本が橋本忍・撮影は高羽哲夫、
これだけのメンバーが揃うと、作品の出来は当然!名作誕生の方程式です。
出演は倍賞千恵子・滝沢修・露口茂・新珠三千代・近藤洋介・川津祐介。
新珠三千代さん、「風の視線」に続きえらく頑張ってますね。
兄が殺人容疑で捕えられ、無罪を信じる妹の桐子は九州から上京。
高名な弁護士大塚に調査を依頼する為だったが、すげなく断わられる。
兄は汚名を晴らせず獄死、桐子は大塚弁護士に対する執拗な復讐を始める・・・
▲意志の強さがありあり?桐子役の倍賞
弁護士大塚に兄の復讐を果たす、桐子役倍賞千恵子の執念深い演技力。
弁護士役滝沢修の老練な芸達者振りと後半の哀れさ、
昔TVでよく拝見していた近藤洋介の、好奇心溢れるマスコミ人間の軽やかさも好漢
ただ、これは原作のストーリーに起因する事ではあるのですが、
弁護士に兄の調査依頼を断られた桐子が
「金のない貧乏人は、諦めろと言うのですか?」と逆恨みに近い理由が話の発端にあり、
更に、弁護士の懇願を一度了承した彼女が追い討ちを食らわすラストの着地点が?
弁護士が人間的にそんなに悪い人ではないだけに、理不尽な展開の気がします。
[1965年松竹]【VHS】松本清張シリーズ 霧の旗●監督:山田洋次//倍賞千恵子/滝沢修 【中古】(... |
「霧の旗」は1977年にも、百恵・友和黄金コンビで再映画化されています。
オイラの松本清張映画化ベスト5!
「ゼロの焦点」「張り込み」「疑惑」「黒い画集あるサラリーマンの証言」「砂の器」
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▲コレ、オイラのお奨め作品です。